数日前から、胃痛がピークを迎える。
娘は娘なりによく頑張っている事を知っているから。
1日何時間にも及ぶ練習。
毎日毎日ひたすらイスに座り、
腰と背中が悲鳴を上げ始め、
それでも
「シップを貼ってあげて下さい」
と無情な先生からのアドバイスで、薬局にひた走る。
あまりの過酷さに時々さぼる娘に絶望感を味わう。
その数時間!
もはや取り返しのつかない時間の浪費に泣きたい気持ちにさせられる。
いや、実際に泣き崩れた日も何日あったか・・・。
叱咤激励もした。
誉めそやしもしたし、罵倒した事もあった。
それでも完璧には仕上がらない。
やっとこれが出来たと思えば、今度はこっちが抜ける。
こっちがなんとかマスター出来たかと思えば、最初の何かが足りなくなる。
お前はポンコツか!!!!
そんなんで受かるかよ!
とはき捨てたい台詞を、煮え湯の如く呑み下す。
そんな事、絶対に言ってはいけないから。
1番辛い想いで戦っているのは、本人なんだから。
胃痛でよれよれの身体をさすって時が過ぎ去っていくのをひたすらじっと耐え忍ぶ。
もっと練習に付き合ってあげられる時間があれば・・・!!
もっと良いピアノで練習させてあげられれば・・・!!!
もっと先生に見て貰えれば・・・!!!
言いたい事がもくもくと湧き上がってくるのを必死に蓋をする。
しまらなくなりそうなのを、寸ででぎゅっと押し留める。
今言っても仕方ない事を言うな。
出来ないタラレバを描いて現実から逃げるな!
自分を叱る。
辛い!
でも辛いなんて言ってはいけない。
戦っているのは私ではなく娘。
私が戦っている気分になってはいけないのだ。
冷静になれ。
親だろう!
本番は真剣勝負の1発勝負。
練習時間を何千時間取ろうが、
リハーサルでノーミスだろうが、
本番で1つ間違えばそれで終わり。
泣くのをじっと堪え、
腰と背中の悲鳴から耳をそむけ、
遊びたいのも休みたいのもひたすら我慢してきた娘。
結果が全てではない?
じゃぁ、何の為に今まで頑張ってきたのか?
今、それを言うな。
思い切り、戦って来い!
勝たせてやりたい。
でも、私に勝たせてやれる武器は何もない。
出来る!
あんたなら出来るよ!!!
自分も信じているか信じていないかよくわからない言葉を全身全霊で子供に託し、平然とした素振りで1日付き添うしか私には出来ない。
なんて無力か。
せめて自分にもう少し知識があれば・・・。
何度そう思ったかわからない・・・。
演奏中は耳だけが変に緊張する。
身体中は石になって、足が自然と突っ張る。
たった数分間でも、
「無事に終わりますように!!! 」
終わる事だけを祈り続ける。
1日が終わると必ず偏頭痛が私を襲う。
疲労で頭痛が生じる体質なので、エネルギーが空になったと言う事なんだろう。
こんな生活が3年続いていても尚、この頭痛は毎回私を襲う。
いつだって、慣れない。
娘のコンクール参戦までの日々。
親としての心境を綴ってみました。
いつも子供主体のコンクール日記でしたが、
今頃、分野は違えど同じような思いで居る親御さんが沢山おられるだろうと思い初めて公開してみました。
コンクールと一生を左右する受験とは違うんだよ!
と思われるかもしれません。
でも、親として子供の必死な想いを見届ける気持ちは同じです。
どうか皆さんのチャレンジが、
人生で大きな意味を見出してくれますように!!!!
切に願っています。
頑張れ!!!
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