先日、娘と二人、自転車をこいでおりました。
そして、
とある歩道に差し掛かり、
私はそのまま自転車をこぎ、
娘は黙って自転車を降り私の後ろを走ってついてきました。
「なにやってんの? 」
と声をかけた所、
「ここはじてんしゃダメなんだよ」
とだけ娘は言いました。
私は
「へぇー」
と答えましたが、そのまま乗り続けました。
めんどさー
と思っていました。
だって歩行者のみと書かれている道路は沢山あるけれど、
それを忠実に守っている道路なんてほとんどないじゃん。
(ごめんなさい)
勝手な言い分です。
そしてその歩道の終了地点に差し掛かり、
おせっかいなオジサンが
「こら! ここは自転車禁止だぞー!! 」
と大きな声で言いました。
えぇ、私に向かって言っていたのです。
私は瞬時に何か反論を考えました。
人間とは(というか私とは)とても身勝手な生き物で、
図星を指されれば指されるほど腹が立つものなのです。
言い訳その①。
「知らなかった」
いや、知らないわけはありません。
娘が「ダメだよ」と言っているのですから。
言い訳その②。
「そんなの関係ねぇ! 」
いや、関係ないわけないでしょう。
そういう道路なんだから。
言い訳その③。
「それどころじゃないんだよ! 」
いや、別に何も緊急事態でもないよ・・・?
どの言い訳を考えても自分の正当性を立証することは出来ず、
(当たり前です)
「ごめんなさい」
と自転車を降りました。
3歩歩けばその歩行帯が終わるのに!!!!
そういう問題じゃないですね。。。orz
その後も自転車を目的地に向かってこぎ続け、
私は黙々と考えました。
が、どうにもこうにも「私が悪い」という答えしか導くことが出来ず、
信号で止まった際に、
「さっきのは完全にママが悪かったね」
と言いました。
娘さん、
なんて返したと思いますか?
もしも私なら、
「だから言ったでしょ」
と返します。
だってこの子はちゃんと正しい情報をママに伝えていたんです。
その上での行動を改めなかった事への答えは、
「ほらみたことか!!! 」
で正しいのではないでしょうか。
悪いのは私なのです。
けれど、娘は言いました。
「あんまり気にしすぎないでね」
と。
おっと、びっくり!!!
反論の余地もなく、
むしろ100パーセント悪い人へ向かってこの言葉。
しかも私は常日頃このような事態を娘が招いた際に、
「だから言ったじゃん! 本当バカだねぇ! 」
なんて罵詈雑言返します。
だから言うなれば、
これは仕返しをしてやるチャンスでもあるわけですよ?
それなのにこの言葉。
そうそう返せるものではないんじゃないかなぁと思いました。
だってこの言葉には相手を思い遣る気持ちがこもっています。
正しくない事を受諾して許容してあげる。
つまり
「目には目を」
なんかで代表される報復律の結果ではなく、
その上で許してあげることに焦点が置かれるわけだから。
勿論、娘も
「だから次も自転車を乗ってていいと思うよ」
なんて思っているわけではないでしょう。
けれどその許容量の広さ、
深さは本当に人を温かい気持ちにさせてくれるなぁとつくづく思います。
人間なんて(わたしなんて)、失敗だらけの生き物ですからね。
「正しいことは正しいからアンタは間違ってる! 」
なんて誰でも言えること。
間違いをわかっていても両手広げて受け入れてくれるその姿勢は、
多分色んな切羽詰った人を救ってくれるんじゃないかと思います。
娘のこういうおおらかなところ。
しっかり守ってあげたいなぁと改めて思った出来事でした。
とは言え、悪いことは悪いので、
次からはしっかり守ることをここに誓います。
すみませんでした><
育児・小学校高学年 ブログランキングへにほんブログ村
にほんブログ村
[5回]
PR