先日、娘と娘のお友達と3人でとあるファーストフード店に入った。
娘と娘のお友達はそれぞれ一人で注文をしに行き、私は座席で待つことにした。
少しして、娘が神妙な顔で帰ってくる。
どうしたのかと問うと、
「このポテト、Lのような気がする・・・」
と。
確かに。
注文したのはセットなのでサイズはMのはずだ。
しかし恐らく店員さんが間違えたのかLサイズのポテトがトレーにはのっていた。
「返してこなきゃ! 」
と血相を変えて言う娘を、
「いいよいいよ」
と思わず制してしまった。
すると娘は、
「どうして? どろぼうになっちゃうよ!!! 」
とちょっと強い口調で言い返す。
そこで、ハタッと思った。
「正しい」とはなんなんだろうか、と。
私は実際に取替えに行った後の店員さんの対応を知っている。
ごめんね、と言いながらMサイズのポテトと交換してLサイズのポテトは廃棄される。
つまり娘が律儀にも申し出たことで、Lサイズのポテト1つがゴミになるのだ。
(人によってはLサイズをそのままあげちゃうこともあるのだろうが、
正しいマニュアルではない事を知っているので今回のケースでは除外する)
食べ物がゴミになるということを知っているのに、
それでも四角四面に返しに行けとは私は言えない。
更にこっちは余計なお世話だけど、
店舗だってMサイズ1つLサイズ1つのコストをかけてMサイズ1つ分の対価を得るより、
Lサイズ1つでMサイズ1つ分の対価の方が割に合うじゃないか?
これがもしつり銭の間違いなら答えはとても簡単である。
私も「返しに行けばいいよ」と言うだろうし、
お金は別に一旦お客さんに渡ったものが返って来たとしてもゴミにはならないだろう。
私の見解と娘の見解は一致するのだ。
「ありがた迷惑」という言葉が世の中にあるように、
「正しい」ことを「正しいだけで動く」ことを私はあまり良いとは思ってはいない。
けれど、私の考え方が全て正しいわけでもないことを私は知っている。
この場合、一体どう対応したらよかったのか。
子供の「正しさ」とは一体どういうものなのか。
親として、凄く難しい問題だと思う出来事だった。
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