ホントにそうなんだろうか。



同じ物言いで指示をした後Ａさんが出した結果とＢさんが出した結果が同じであれば、
本当にバカなのはＡさんでもＢさんでもなく、
その指示を出した人間と言う事にはならないんだろうかとふと思う。

だって、
人間は千差万別で、考え方も違ければ、起こす行動だって違うんだもの。
それなのにＡさんもＢさんも同じ事を聞いて同じ結果を出した。

それはもう「指示が悪い」の一言に尽きる。



ＡさんにもＢさんにも理解力がないのだというのなら、
その空間の中に限れば「これ位理解してるだろ」と思っている指図者が少数派であり、
多数派にわかるように指示を出せない指図者は、
いくら有能だとしても、
いくら頭の回転が早い人だとしても、
私はやっぱり「無能」なんだと思う。




仕事に限らず、
子育てにしたって友人関係にしたって、
それぞれの立場があるし、
それぞれが考える事があり、大事にしていることがある。

それを全て計算値の中から抜き去って計算した所で、
そんな正解はおおよそ素っ頓狂な解答にしかならないんだと思うんだ。


けれどきっとこういうことに気付いていない人間は、
その計算式で出た答えを導いた電卓に、
「この電卓がおかしい！　」
と怒るのだろう。


自分がいかに自分と自分が認めた物事中心で物事を考えているか。

そういう人はもう、
それにさえ気付くことはなく老いていくのだろうな・・・。

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