先日のこと。
もう辺りは真っ暗な中で娘と一緒に手を繋いで帰宅する途中、
「あのー、すみませーん! 」
と朗らかな声に声をかけられた。
遠目には台車を引きずって歩いていたので、
尋ね所がわからないのかな・・・?
なんて思ってふと立ち止まる。
テテテッと小さな道路を一つ渡って来たお姉さん。
「今配達の帰りなんですけど、フルーツが沢山余っちゃって・・・。何かどうですか? 」
と聞かれた。
あちゃー・・・・そっちか。
と思ったものの、
こんなに暗い中売らないと帰れないのかな?
と勝手な事を推測し、
「安くしてくれるなら買いますよ」
と答える。
娘も果物が好きだし、少し位ならいいかななんて思ってしまった。
お姉さん、にこにこと笑う。
「何がいいですか? 」
と聞かれ、
「じゃぁ、みかんありますか」
と言った所、
「みかんありますよ! 」
と言うので、
「おいくらですか? 」
と聞く。
お姉さん、
「みかんもいいんですけど、みかんじゃ当たり前なんで・・・」
と色々台車の中を探り始める。
「いや、みかんが」
とか
「あの、みかんで」
とか3回位「みかん」という単語を発したのだが、
その全てをスルー。
段々面倒になってきたのでもういいやって思ってしまい、
ガサゴソするお姉さんの発言を待つことにした。
この時点でもう帰りたい気分満載になってしまったのだけど、
ここで「もういいです」と切れない性分の私・・・orz
早く帰ってご飯の支度とかしたいんだけどなぁ。。。。
道案内をするつもりが、随分とメンドクサイことになったもんだ。
「あぁ! ル・レクチエって知ってますか? 洋ナシなんですけどー!!! 」
続いてつらつら説明。
みかんは出してくれず、ル・レクチエを出して娘に手渡す。
なんだ・・・?
この流れ的にル・レクチエを買って欲しいのか?
「でも洋ナシ苦手なんです」
とやんわり拒否。
「そういう人多いんですよぅ! 食感が苦手ですかぁ? 」
「えぇ、親子でムリなんで・・・」
「でもこれはジャリジャリしないんです! 甘いですよ!! 」
「えー・・・ごにょごにょ」
「ほら! ビニールの上からでもこんなに香ります! 」
おもむろに娘に匂いをかがせようとする。
「ホントだー!!! 」
娘、きゃっきゃ喜ぶ。
いや、甘くてもジャリジャリしないとは限らないからね?
そしてこの子は試食もしてないのに初対面のこのお姉さんを100パーセント信用してしまうの?
子供って恐ろしいのね!
純粋なのね!! ><
この子のノリやすい性格がホント恨めしい。
なんでいつも同調してくれんだろ。
この子が
「あーびみょう・・・」
って態度でいてくれたら断りも入れやすいのに・・・><
なんて他力本願・苦笑。
そして
「じゃぁみかんとこれとどっちにする? 」
と娘に聞くと、
出ました!
「ドッチデモイイ」
あーそうかい。
だったら断りにくいからそんなに同調してくれんなよ。。。
夜道も暗く、もうホント面倒になった私は、
「じゃぁそれでいいです。おいくらですか」
と聞く。
「わぁ! ありがとうございます^^ 」
にこにこ。
「1個600円なんですけど、2個だと1000円になりますよ! 」
安いですよね?
みたいなドヤ顔。
「たかッ! 」
と思わず叫んだら、
「本来ならぁ、もっと高いんですけどぉ・・・」
にこにこ。
いや、
スーパーでバナナ98円、みかん1袋298円とかで買ってる身としては、
1個で600円もする果物はどんなにお買い得でも高いんですよ?
「イラナイデス! 」
と思ったのですが、
ここで断れるならもっと早くに断ってるよ・・・ね?
「イッコデイイデス」
と言ったが華麗にスルー。
「いやホント、小銭で買える範囲でとしか思っていないんで」
と頑張って突っぱねた所、
「そうですかー、それではおひとつ! 」
と・・・。
もう少し頑張れれば断れたかな・苦笑。
でももうこの不毛な場所から解放されたかったんだ。
これ以上何か言葉を発するのを止めました。
600円を払って解放。
それがこのル・レクチエとやら。
少しまだ硬いようなので触ってみて実がぐにぐにと柔らかくなったら食べ頃なんだそうです。
食べたらこの「損した気分」は払拭されるかな・・・?
味など、また日記に出来たらと思います。
そして。
「食育にはイイネ! 」
と自分自身を慰めて納得することにしましたが、
娘は案の定帰宅してからは見向きもしません。。。。
そんなもんか。
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