娘の塾がオンライン授業に切り替わって早2ヶ月。
色々不便な所は言い出したらきりがないのだけれど、
授業内容がダイレクトに親にも届くと言う点ではとても良いのではないかと思う。
私は「自分に出来ない事が出来る人」に滅法弱い。
いつも娘とあーでもないこーでもないと議論を繰り広げ、
それでも結局答えが出ないものを娘が先生に質問に行く。
その質問の解答をいつも娘から還元してもらっていたのだけれど、
オンライン授業に切り替わってから、
先生が普段どんな風に娘の質問に答えているかを一緒に体感する事が出来るようになった。
(私が横で聞いている)
私達が何十分もかけて議論し尽くしたその質問を、
問を聞いて数十秒で先生はさらっと答えていくのだよ。
しかも、娘のもごもごとした喋り方と、要領の得ない質問を電話越しで聞くわけだ。
英語の問題なんぞ、
「あいうぉんとぅー・・・じゃなくてえっとー」
みたいな喋り方で伝えられ、
先生は頭でその英文を組立てていくしかない。
それでいきなり
「合ってる? 何が違うの? 」
みたいな事を聞かれる。
先生、即答で、
「これ、あなたの嫌いな知覚動詞ですよ」
と言い当てて、私、めっちゃときめいた!!! 笑。
なんでわかるの??
しかも、個々の特性を(娘で言うなら知覚動詞が苦手)きちんと把握してる!!
当たり前だけど、先生が教えているのはひとりじゃないわけですよ。
娘のクラスだけでも9人は居て、
しかも別のクラスも別の学年も受け持っている。
下手したら別の校舎も受け持っているのもザラだってのに!
先生はそこから魔法でも使っているかのようにパタパタと英文を組み立てて、
あっという間に正答に結びつけた。
途中
「で、これは何だっけ? 」
と娘の復習を兼ねることも忘れない。
この芸当、なかなか出来ることじゃございませんよね??
思わずぞわぞわと鳥肌が立った!!
その先生、(私には)普段何話してるかよくわかんないし、
ぶっちゃけかっこいいわけでもないし、
個人面談でも自分の話が終わるとちらちら時計見たりとかするわけですよ。
親身になってくれる先生で好きだけど、
今まで「かっこいい」なんて一度も思った事はなかった。
でも一通り質問が終わって電話を切った後、
「ママ、わかった? 」
と聞かれて、
「うん、めっちゃかっこよかった! 」
と答えてしまった。
英語のみならず、
数学の先生も普段からゲームの話ししたり、
「昼夜逆転に気をつけてね。と言いつつ、僕は今日起きたの16時なんですけどね」
とか言い出すめっちゃ人生イージーな人なんだけど、
模試でわからない問題の解法を求めたら、
さらさらと流れるようにペンが動き、
しかも頼んでもなかったもう一問の方まで
「こんな感じじゃない? 」
と解答をくれる。
(しかも合ってる!! )
なんでわかるの!?
普段の話口調があまりにも軽すぎて、
私いつの間にかこの人の事
「大したことない人」
みたいに思ってたよね。
出来なきゃ先生にはなりえないわけなのに、
自分の思考回路がおかしかった事を再認識した。
こんなに凄い人たちが、
どうして何もわかってない保護者にぺこぺこ頭下げてるの?!
いやぁ、本当にかっこいい。
先生ってすげーわ。
私があまりにも言い過ぎて、
「今更?! 」
と娘に突っ込まれています・苦笑。
「いや、そんなに凄い人と思わなかったんだよ。ってか、そんなに凄くないと先生になりえないってわかってたんだけど、本当の意味でわかってなかったのかも。やっぱり駄目だね、慣れって怖い。私、間違ってたわ。かっこいいわ」
とまくし立てて娘に呆れられる日々を過ごしています・笑。
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