新卒採用に携わるようになって、
物凄く沢山の応募書類を見るようになった。
私の意見なんて人事決定にはほとんど反映されないけど、
それでも何十人、何百人と読んでいくと、
「全く記憶に残らない」
と言う応募書類も沢山存在する。
いつだったか、
まだ娘がピアノのコンクールに挑んでいた時、
「よく考えて練習してきたのが見えます」
とコメントいただいたことがあった。
本番の、ガチガチに緊張した状態で弾くたった1回で、
「よく考えてる」
なんてどうしてわかるのだろう?
と疑問に思っていたが、
成る程、
たった1度流し読みしただけで、
「あ、この子は説明会の内容をきちんと聞いていたな」
とか、
「この子は応募に当たってよく考えて対策しているな」
と言うことが透けて見える。
これは私の勝手な判断だけど、
「うち(の会社)が好き」
と言う以外にも、
「確実にこの会社に入りたいと言う意思と準備が見える」
と言う子は総じて残してあげたくなるもんだ。
勿論そういうものを超越して完璧なスキルを持っている人は大概が迎合される。
そういう意味で言えば、
人が持てないような資格や、高い学歴はやっぱりそれだけで
「記憶に残る」
応募書類になるんじゃないだろうか。
「学園祭の実行委員として貢献しました」
とか、
「部活の部長として部を引っ張りました」
は正直記憶に残らない。
同じ内容なら
「実行委員として会計に携わり、昨年度の売上比120パーセントを実現」
とか、
「部長を任されたので部の問題点を考えた結果、勝率が下がってきていた事を取り上げ、分析を専門に担う係を発足。持ち回りで全試合相手を徹底的に調査し、結果勝率を1割上げることが出来ました」
「留学を志してから、毎日新しい単語を30こ覚えると誓い、実践しました。その結果、1年後にはTOEIC800点を記録しました」
なんかだとまた印象が違ってくる。
そして常々思っていた事だけれど、
うちに応募してくる大学というのは大体が決まっている。
そんな中で、例えば国公立が居ればそれだけで
「おぉ」
と思うし、
逆に、
「、、、なんでうち? 」
とも一瞬思う。
それがもう少し大きな規模になれば自と応募してくる大学の名前は変わるだろうし、
転職、第二新卒はいざ知らず、
「新卒」
はやっぱり学歴によるなんとなくのライン引きが垣間見えるような気がしてならない。
人事採用はまだまだ奥が深い。
ちょっとずつ勉強して深めていけたらいいなぁと思う。
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