「観に行きたいな」
と思っていた映画「ペンギン・ハイウェイ」。
結局見に行けずに終わってしまったのが悲しくて、
原作を読んでみよう!
と言う事になったのが随分前。
最初に読んだのは私で、
うーん、正直私にはストーリー展開についていけず、やや興味を削がれる内容だった。
アオヤマくんの洞察力、考察力は凄く面白かったんだよ?
でもあぁ言う世界観だと結局なんでもアリになってしまって、
私の予想の範疇では収まってくれない。
仮に、
「そんなのアリ?! 」
って展開になっても、
それは作者の頭の中の世界だからアリなわけで、
そんなん私の予想なんていっくらでもどんな方法でも覆す事が出来ちゃうじゃん。
私はどちらかと言うとSFっぽい感じが苦手で、
出来るだけ現実世界をリアルに表現してくれる物語が好きなんです。
例えば、湊かなえとか東野圭吾とか百田尚樹とかとか。。。
森絵都さんの「
カラフル」とかは非現実的じゃなくてもまぁありかなと思うんだけど、
村上春樹さんの「
1Q84」はあんまりなし。。。。
その頃村上春樹さんが大好きで新刊凄く凄く恋焦がれるようにして待ったのに、
自分の脳がついていけなくて超ショックを受けたのを覚えています・苦笑。
若かったんだ、あの頃は。
まぁ、そんなわけでペンギン・ハイウェイも自分の中ではあまり高評価出来ず、
「ふーん」
って感じの読後感でした。
ところが。
娘がペンギン・ハイウェイを読み終わると、
「面白かったー!!! 」
と言うじゃないですか。
え? マジで?
と思ったけど、
色々話してる内に、
「私こういうリアルにはありえないようなお話の方が好きなんだよね」と言うじゃないですか。
そうなの?
予想外の展開の何でもありなルールで繰り広げられる物語展開の方が、
事実や経験則に照らし合わせながら常識とか辻褄とかを合わせ、
検証しつつ進んでいくものよりも好きだと言うのですか?
この親にしてこの子あり、とは行かないんだなと凄く実感しました。
娘は読み終わった後も、
「結局あの人はなんだったんだろうねぇ」
とか、
「あの不思議はどうなっていくんだろうねぇ」
とか娘は嬉々として語っていました。
めっちゃ現実的な私は、
「うん、どんなんでも作者の思うがままだよ」と思ってしまうのですが(可愛げがない・笑)、
娘はそんな作者ルールに振り回されるのがとても楽しいんだそうです。
「実際のルールや根拠に従って動く物語の方が楽しくない? 」
と聞きましたら、
娘はすっごい変な顔をしました。
「それ、物語読まなくても毎日そこにいるじゃん」その通りです・笑。
本当に感じ方人それぞれなんだなぁと実感致しました。
例え娘と言う何より濃い血で繋がっている親子間であろうとも、
感じ方や捉え方は全く違う。
当たり前ですがそんな当たり前の事にとてもびっくりした出来事でした!
ちなみに次は何を読みたいかと本屋に立ち寄って二人で吟味しました。
コチラでした。
なんだ?
ペンギン・ハイウェイから随分テイストが変わりました・笑。
でもせっかくなので、娘の意見を尊重しました☆
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