凄くお気に入りの本があって。
その本を読むと登場人物の本質について凄く凄く奥深く考えようとしてしまいます。
その物語に違う道はないのか、
とか、
エピソード1つ1つを検証して不要なものはないか、
とか色々考えます。
2年ぶりくらいにまたその本を読み返して、
やっぱり丸一日中その物語について考えていました。
好きで好きで止まない相手を手に入れたいのに、
自分だけのものになりそうになると途端に怖くなって投げ出す人と。
常に他人の評価、世間体を気にしながら生き、
いかに愛されているかを推し量ることで自分の価値を決めようとしている人。
双方が結局、
自分しか愛していないエゴイズムな恋愛模様を描く作品。
私は前者の、
「尽くす」事でしか相手を見ることが出来ないその切なさと、
手に入れてしまう事への責任から逃れたいずるさ、
でも結局、
手を引ける程の自制心もないその中途半端さが理解出来てしまうし、
そんな自分を自分で持て余しながら自己嫌悪に駆られる心情がわかってしまうんだよなぁ。
人は自分の身勝手なフィルターを通してしか相手を見ることが出来ない。
それを「乗り越える」んじゃなくて、
ただあるがまま、
お互いの欠点を認め合って隣に寄り添おうとする結論が非常に好ましくて、
私にしては珍しく何度も同じ本を読み耽ってしまうのです。
別れるシーンで二人が交わす会話。
相手の幸せを心底願って、
「次はもっと情の深いヤツを探せよ」
という相手に対し、
自分がその人を愛せなくちゃ意味がないんだ、
と反論するのが非常に印象的です。
沢山愛される事が幸せなのか、
心底愛する事が出来るのが幸せか、
ということですね。
私にはもうこんなボロボロでどろどろな恋愛はムリですが、
自分もあまり愛されていると言う実感は欲しくないタチなので、
ハタから見ると物凄く不幸体質なんだろうなっというような事を思いました・苦笑。
【ランキングに参加しています】
お時間があれば、ぜひポチして下さい^^
↓ 励みになります♪
人気ブログランキングへ
にほんブログ村
にほんブログ村
[1回]
PR