↑これですね。
仕事でこの本の話に触れたことがあった為、「読んでおくか」と手に取った1冊。
マーケティングですね。
売るためのハウツー。
実は私の脳みそは典型的な物語小説脳になっているので、こういう本が得意ではない。
人の心情みたいなものに重点を置いていない本はイマイチ頭に入らないんですよ。。。
でも、そんな不得手な人間が読むには丁度良いのではないか? 位の易しいグレードで話を進めてくれる。
物語調になっているのも、苦手意識を緩和してくれる一因となってくれた。
たださぁ。
人間が浅過ぎるわ( ´△`)
焦点はマーケティングのいろはを教えることなんだからそもそもそんな所を重視する輩は居ないだろうけど、出てくる登場人物の人間像が浅過ぎて、むしろ滑稽。
主人公、宮前久美の性格も単純過ぎるというかなんというか、、、そういうのに人間味が加われば包括も出来るんだけど、そんな描写も全くないから最後まで勘違い女なイメージが覆らずに終わった、、、。
1点尊敬できるところといえば、間違いを恐れない事だろうかね。
ただ、わかってる。
この本の価値はそこじゃないんだ。
アメリカの鉄道会社はなぜ失敗したのか?
キシリトールガムがヒットした理由
スキンケア商品を売り込まないエステサロン
なぜ省エネルックは失敗してクールビズは成功したのか
上記はこの本のタイトルの一部だけど、なかなか興味をそそられる。
一つ一つ説得力を持って話をしてくれるのでとてもわかりやすい。
詳しい人には物足りないかもしれないけど、私みたいな素人やこれから社会人になるような人はとても良いレベルな気がした。
そんで。
読んでて思ったのはさ、やっぱり相手は人間なんだよねって事でした。
マーケティング、なんてかっこいい言葉で表されているけど、対峙してるのはいつも人なんだ。
近所の八百屋が妊婦さんに、
「そろそろだねぇ、楽しみだ! よし! これももってけ! いやぁ、サービスだよ! 金なんかいらねぇや。奥さん、元気な子を産むんだよー」
と声をかけるような。
本質はそういうことなんだろうな、と言うのがこの本を読んだ感想。
その八百屋は妊婦さんにはそう声かけたけど、その内妊婦さんが赤子連れに変われば、
「元気な子を産むんだよ」
の代わりに、
「子供にたんと食わせてやれよー」
に変わってやっぱりサービスしてくれる。
そうやって野菜のやり取り以上の心のやりとりがあって、近所にスーパーが立ち並んだ日にゃ、閑古鳥がなくその八百屋に
「おつかいにきたんだ! 」
ってその時の子がたどたどしい手付きで野菜買いにくるんだ。
え、そんな話じゃなかった?
おかしいなぁ笑。
私の感想が正しいか否かは実際に読んで判定してくれたらありがたいです。
ただ、バリューセリングとカスタマーマイオピア、これは覚えておきたい用語だと思いました。
私はいつもカスタマーマイオピアに陥りがち。
バリューセリングの意識が薄いんだなということがよくわかったから。
最後に付け加えるとしたら、この本の最も良いところは、最後の巻末付録でいつでも欲しいポイントが的確にどこにあるかわかりやすいと言うこともあるかもしれない。
一読して覚えきれなかった後、あれは何ページのどこにあったかな、と探すのは大変じゃない?
この本、それが巻末にわかりやすくまとまってる。
思い度した時にすぐ調べられるよ!
家に1冊あっても良いのかな、と思える本でした。
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